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余命1か月と診断された父が起こした奇跡〜生きてるだけで奇跡②

前回の記事はこちらです

 

主治医の先生から言われた父の余命。

 

残された時間がわずか1か月と聞いた場合、

「もうこのまま自宅へは帰れない⤵」と思われますか?

 

私達家族は、そうは思いませんでした。

 

「絶対に家に連れて帰る!」と思ったのです。

 

まあ、そう思ったところで、素人の私達に何が出来るわけでもないのですが・・・

 

このまま病院で最期を迎えるのだけは嫌だったのです。

 

そう心に決めた私は、車の運転が出来ない母を連れて、毎日病室へ行きました。

 

得に何かをするわけではありませんでしたが、父と母が一緒に過ごせる時間を少しでも多く作ってあげたいなと思いました。

 

入院翌日、病室へ行くと、看護師長さんが「お話いいですか?」と言って、私は別室へ行きました。

 

脳腫瘍によるものなのかわかりませんが、前日の夜、「帰る」と言って、父が大声を出して暴れたようです。

 

「仕方なく、夜の間は手足を拘束させていただきました」と、報告されました。

 

可哀想だとは思ったのですが、了承しました。

 

入院翌日から、午前と午後の2回、リハビリが始まりました。

 

脳腫瘍が視神経を圧迫して、視野の左半分が見えにくい状態になりました。

 

なので食事の時、父の見える右側に食器を移動させながら、食事の介助をしました。

 

24時間完全看護とはいえ、看護師さんの様子を見ていると、とても忙しそうでしたので、

尚更父の元へ毎日行こうと思いました。